研究室・工房の工具収納術

今年の4月から早稲田大学橋田朋子研究室修士1年として所属しています。この研究室は学生が入るのは今年からの新しい研究室で、ほぼなんにもない状態から研究をスタートしています。研究自体もイチから楽しんでやってるのですが、研究室の部屋自体もまっさらで、机、椅子、棚をなににするか、というところから始まっています。
橋田研究室は、

メディアテクノロジーの研究を通じて、ヒトが情報世界や実世界のモノ・コト・ヒトへアクセスするためのディスプレイ・インタフェース・空間の新たなキノウやカタチの在り方ついて多角的に探求したいと考えています。
http://tomokohashida.tumblr.com/about

という研究室なので、ものづくりをしないと研究になりません。そんなわけで、工具の収納自体と収納方法について、ベストプラクティスを知りたいなと思っていたところ、友人の矢島さん@kasumi_yとしげお君@shigeodayoが、それぞれの研究室を見せてくれたので、ここにまとめておきます。それぞれ東京藝術大学映像研究科の工房と、東京大学大学院情報理工学系研究科廣瀬・谷川研究室になります。
また、いくつか所有している本からも紹介します。

東京藝術大学映像研究科

東京藝術大学なのですが、映像研究科は横浜のみなとみらいにあって、そこで研究室間で共有されている工房の様子です。
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壁際に設置されたボードにネジを差してそこに工具をひっかけるという方式です。細長いものは穴の空いた板を設置してそこで立てて保管されてます。また、全てのモノの場所にシルエットや名前が書いてあって、常に同じ場所に置かれるという工夫もされてます。さすがです。

廣瀬・谷川研究室

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置き方は藝大とほぼ同じですが、こちらは机の上。すぐ作業出来るというところはメリットですが、やはり藝大にあったようなシルエットや名前などのガイドがないとどこに置くべきか分からなくなるとのことでした。
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電子工作で多数使う線材はこのように配置してました。お店っぽい。写真だとわかりにくいんですが、立った時に自然と手が来るくらいの高さにあって使いやすそうでした。また、レーザーカッターで棒を吊るす部分を作ったとのこと。真似したいところですね。

本研究室

せっかくなので本研究室の現状を。
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と、このようになんにもないので……
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そのへんにあったアマゾンの箱を切って棚にしてました。切った部分は養生テープで補強してあります。

造形工作アイデアノート

造形工作アイデアノート―オトナのための工作本

造形工作アイデアノート―オトナのための工作本

パンタグラフさんのこの本は僕のバイブルのひとつなんですが、この中にはパンタグラフのアトリエの写真がふんだんに入っていて参考になります。
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造形工作アイデアノートの75ぺーじより。
このテープ収納方法いいですよね。100均とかでお皿立てが4つの棒が並んだ形状で売られていたりするので、それを並べて板に貼り付けるとかでお安くいけそうです。

Make

Make: Technology on Your Time Volume 02

Make: Technology on Your Time Volume 02

Make: Technology on Your Time Volume 08

Make: Technology on Your Time Volume 08

最近あんまり発行されないMake誌ですが、チラホラ工房の様子が載っていたりしたのを覚えてたので持っているMake誌全部を引っ張りだして探してみました。こんな感じです。
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Make: Technology on Your Time Volume 02の29ページより。
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Make: Technology on Your Time Volume 08の163ページより。
そのものずばりの記事があったと記憶しているのですが、どうやらそれはブログのほうだったようです。ブログは膨大なので今度探します……。
海を渡ってもやはり工具は壁に貼り付けたボードに釘を差したものにひっかけるもののようです。棚の方を見ていくと、奥行きが浅めの棚を床から天井までいれるのが主流のようです。奥行き深いと気軽に取り出しにくくなりますもんね。

まとめ

ということで、工具に関しては藝大の収納を主に参考にしつつ、電線は廣瀬研のやり方で、テープに関してはパンタグラフ、全体としては薄い棚を天井まで置くスペースを作ろうというらへんで、先生に提案してこようと思います。
また、うちはこんな収納してるよ!とかのアイデアやうちに来い!みたいなお話ありましたら是非お聞かせください。次回(?)は出身研究室の筧康明研究室を見に行こうかと思っています。