インタラクション系のものづくりに関する色々な本を人に薦めてきたんですけど、まとめてこの辺のやつがいいよ!っておすすめしたことなかったので、まとめてみます。インタラクティブなものを作ってみたい!という人の参考になるように書きました。
インタラクション系の定義
インタラクションデザイン、フィジカルコンピューティング、メディアアート、インタラクティブアート、HCI、VR、AR、Arduino、Gainer、openFrameworks、Processing、プロトタイピング、デザイン思考、AtomsとBits、電子工作、素人工作、Makeなんかの言葉に反応する人たちの集合のつもりです。よろしくお願いします。
基礎
Prototyping Lab ―「作りながら考える」ためのArduino実践レシピ (Make:PROJECTS)
- 作者: 小林茂
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2010/05/27
- メディア: 大型本
- 購入: 14人 クリック: 198回
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また、Arduinoのクックブックとしても優れていて、ひとまずこの本を見ればArduinoの入出力に関して大体のことが分かります。この本は僕も買って以来何回も見直していて、最も使っている技術書になっています。この本の通りに接続したら動くはずというのは大変心強いです。どれくらい便利かというと、研究室で1冊しかないこの本が奪い合いのような状態になってしまっていたぐらいです。
よく初心者の人がArduinoの参考書として同じオライリーから出ている「Arduinoをはじめよう」を買っているのを見るのですが、あちらは内容が寂しくてあまり使えないので、少し高いんですこちらを買うのが断然オススメです。
プログラミング
この分野でプログラミング自体が初心者の人はまずProcessingから始めるのがおすすめです。ただし身近にopenFrameworksをやっている人がいるなどの特殊な環境にいる場合はそちらの言語から始めると良いかも。詰まった時に分からないところをすぐに聞けるというのはモチベーションの持続に大変重要なので。
Processing
Built with Processing[Ver. 1.x対応版] -デザイン/アートのためのプログラミング入門
- 作者: 田中孝太郎,前川峻志
- 出版社/メーカー: ビー・エヌ・エヌ新社
- 発売日: 2010/06/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 1人 クリック: 109回
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openFrameworks
Beyond Interaction[改訂第2版] -クリエイティブ・コーディングのためのopenFrameworks実践ガイド
- 作者: 田所淳,齋藤あきこ
- 出版社/メーカー: ビー・エヌ・エヌ新社
- 発売日: 2013/06/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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初版がなんとCreative Commonsライセンス(CC-BY-NC-SA)で無料で公開されています。
Beyond Interaction PDF版をCreative Commonsライセンスで配布開始! | yoppa org
最新版のopenFrameworksと、初版で扱われているopenFrameworksではバージョンが変わっているので注意が必要なので、初心者のかたは素直に本の方を買っておくのがよいと思いますが、どういう本なのかを確認出来るので是非。
yoppa.org
http://yoppa.org/
上記の本を書いた田所さんのWebサイトなのですが、ここに講義資料を載せてくれていまして、数百ものメディアアート学生・人を救ってくれたサイトです。僕もここの資料で独学でProcessingを学びました。
この分野に興味があるけど本を買っても無駄になるんじゃないかと踏み切れない人は、こちらの資料をダウンロードして始めてみるとよろしいんじゃないかと。Processingだとこの辺りですかね。
http://yoppa.org/geidai_grapha11
電子工作
建築発明工作ゼミ2008: 目次:Arduino
Arduinoの本はPrototyping Labがよいと上で書きましたが、Web上にPrototyping Labと似たリソースとして建築発明工作ゼミというのがあります。こちらも大変よいサイトでして、これが無料で公開されているのが信じられないレベルです。一度ざっと見ておくと後々役に立ちます。
- 作者: 後閑哲也
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2007/04
- メディア: 単行本
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また電子工作の経験がない人は、どのような部品があるのかということも知らずに苦労しているように見受けられるので、こちらの本とか買っても良いかもしれません。
- 作者: 小島昇
- 出版社/メーカー: 誠文堂新光社
- 発売日: 2007/02/22
- メディア: 大型本
- 購入: 1人 クリック: 26回
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秋月電子通商 - 電子部品・半導体 【通販・販売】
トップページ - スイッチサイエンス
SparkFun Electronics
Adafruit Industries, Unique & fun DIY electronics and kits
Seeed Studio Bazaar, Boost ideas, Extend the Reach
工作
電子工作とプログラミングが出来るとインタラクションは作れるようになると思います。その次、もしくはその過程で足りなく感じるのは工作スキルだったりします。僕はそうでした。工作スキルをひと通り書いた本としては、パンタグラフさんの『造形工作アイデアノート』がおすすめです。
- 作者: パンタグラフ
- 出版社/メーカー: グラフィック社
- 発売日: 2010/10
- メディア: 大型本
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コンピュータビジョン
- 出版社/メーカー: CGーARTS協会
- 発売日: 2006/03/01
- メディア: 単行本
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- 作者: コンピュータグラフィックス編集委員会
- 出版社/メーカー: CGーARTS協会
- 発売日: 2006/03/01
- メディア: 単行本
- 購入: 5人 クリック: 67回
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詳解 OpenCV ―コンピュータビジョンライブラリを使った画像処理・認識
- 作者: Gary Bradski,Adrian Kaehler,松田晃一
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2009/08/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 17人 クリック: 272回
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OpenCVを学ぶのにおすすめな本とWebサイト(2014年版) - miso-engine
メカニズム
ロボットのための“機構”アイデアブック ~タミヤユニバーサルアームで作る~
- 作者: 城井田勝仁,清水優史
- 出版社/メーカー: 毎日コミュニケーションズ
- 発売日: 2007/12/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 1人 クリック: 22回
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Making Things Move ―動くモノを作るためのメカニズムと材料の基本 (Make: PROJECTS)
- 作者: Dustyn Roberts,岩崎修,金井哲夫
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2012/03/24
- メディア: 大型本
- 購入: 1人 クリック: 22回
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デザイン思考
SFCのようなゆるふわなところでも、工学寄り(特定の技術がバリバリ出来る)の人は少しアイデアを出すのが苦手なように見受けられます。ある程度技術が分かる人はそこに発想が縛られてしまう面があるのだと思います。そういう人にオススメなのはデザイン思考という本で、これはデザイナーがよく参照しているように思うんですが、エンジニアが見る方がよいと思います。
この分野の発祥であるIDEOという会社の人が書いた本をチェックしとけば間違いはないです。
デザイン思考が世界を変える (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 作者: ティム・ブラウン,Tim Brown,千葉敏生
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2014/05/10
- メディア: 文庫
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発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法
- 作者: トム・ケリー,Tom Kelley,ジョナサン・リットマン,Jonathan Littman,鈴木主税,秀岡尚子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2002/07/25
- メディア: 単行本
- 購入: 44人 クリック: 453回
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これらのデザイン思考やアイデア発想に関する本を読む上で大切なのは実践なので、どんな本を買ってもよいのですが必ず実践してみてください。
まとめ
ということで、ざっと紹介してみました。それぞれの見出し毎には1冊か2冊しか紹介してないのに、まとめて書くと結構時間かかりますね。スキル別に見ていくと、自分の得意不得意、足りないところが客観視出来るんではないでしょーか。僕は工作とメカニズムあたりをもう少し強化したいところです。
今後もこの記事は最新版に編集していこうと思いますので、ご意見、感想等頂けたらうれしいです。
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インタラクション系のおすすめな本(便乗編) - yumulog | 社会人博士の日記
夜中にこの記事を公開して起きてみたらid:yumu19先生に便乗されてしまいました。僕は実装の時に役に立つ実践的な本を中心に紹介したんですが、ゆむ先生の記事は理論及び事例集が中心ですね。そもそもこの分野ってどういうものがあるんだろうと思ったら、こちらを参考にすると良いかと。