仕事でUltimaker2を使ったので、得たコツをまとめました。
ビルドプレート
レベルの調整
ビルドプレートのレベル(高さ)調整は大変重要です。最初の方のプリント層がきれいにプリントされるまでレベル調整しましょう。調整結果はレイヤーが重なる板状のもので試すとよいです。
ノリは「シワなしPIT」
Ultimaker2はガラスのビルドプレートで、ノリを付けて使うタイプです。ノリはTOMBOWの「シワなしPIT」使っています。標準で付属していたノリよりもいい気がしています。
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掃除には水分を利用
使っていくうちにノリが積層していくのですが、「シワなしPIT」の場合は濡れたペーパータオルできれいに取れました。ヘラでゴリゴリやってた時がアホらしくなる瞬間です。
フィラメント
フィラメントの質もまた重要なのですが、Ultimaker2は3mm径のフィラメントで、日本国内だと標準になりつつある1.75mm径ではありません。BRULÉで販売してる公式フィラメントのほかは、MUTOHのフィラメントを利用しています。特にトラブルもなく、不満はありません。
MUTOH オリジナル3Dプリンタ Value3D MagiX フィラメント 3mm PLA 白
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失敗したらとりあえずフィラメントの抜き差し
3Dプリンタは基本的に失敗からリカバリーすることばかりです。大体はフィラメントの詰まりが原因で、フィラメントを抜き差しすると良いです。フィラメントの装着が良い状態かどうかは、フィラメントをロードした時にノズルから出るフィラメントの細さが変わったり千切れたりしないか、で判断出来ます。
出力するモデルの壁の肉厚
ABSとPLAにかかわらず大体1mmぐらいがちょうどよいと感じました。厚すぎると(2mm程度など)柔軟性が減り使いづらいです。せっかくなので比較してみました。2mm、1.5mm、1mmの3種類です。モデルはケースとして作ったものを流用していて、四隅に空いている穴は3mm径です。PLAのFlexタイプは2mm厚の方が良いかもというところでした。
素材に関するコツ
3Dプリントをするとモデルが反ることが多いのですが、全体的にABSは反り、PLAはあまり反らないみたいです。写真は箱型のモデルをプリントしたもので、左がABS、右がPLAです。ABSは底面が曲線を描いてしまっています。
ABS
反りに関しては、BrimとかRaftをつけたり、ノズルの温度、ビルドプレートの温度を上げるといいみたいです。ビルドプレートの温度に関してはデフォルト90℃で機械的な限界が100℃なので、Ultimaker2ではあまり効果がありませんでした。
ノズルの温度を上げすぎると焼けるので注意が必要です。標準の260℃だと焼けたので256℃にして使っています。
PLA
PLAは素材同士を分離させづらいです。なのでプリントの本体部分と、サポートとして出力した部分を外すのに手間がかかります。全然反らないのでBrimやRaftは無い方がいいです。
ABSよりもビルドプレートから外れにくいので、カッターを間に差し込んで外しています。