- 出版社/メーカー: アクシス
- 発売日: 2016/12/29
- メディア: 雑誌
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掲載ページ
37-38p 「テクノロジーでブランドを体現するウィンドウディスプレイ」
概要と経緯
先日ファッションブランドのANREALAGEさんが青山店をオープンさせたのですが、その店舗では電圧をかけることで透明度が変わるウムガラスを利用した内装が導入されてまして、ちょっと面白い体験が出来るようになっています。
ANREALAGE 青山新店舗の展示、ウムガラスの制御はQosmo × art and programです。#Anrealage pic.twitter.com/hM8URzxFkd
— Qosmo / コズモ (@qosmo_inc) 2016年8月26日
このウムガラスの制御装置のハード部分の開発をしたところ、AXISから取材(メールインタビュー)を受けまして掲載されたという次第です。
すこし裏話
今回のAXISは表紙が真鍋大度氏と石橋素氏で、中身もいわゆるメディアアート界隈の著名人がザクザク載っています。そんな中にほんのすちょっぴりですが掲載されたのは大変うれしいことでした。特に石橋さんとは以下のようなつながりがありまして、今はなくなった渋谷パルコの非常階段下でプチェコの面倒を見るのが僕の最初の仕事で、感慨深いです。
仕事をし始めてすぐに、プチェコというホンダのFitがしゃべる車になるというお仕事手伝ったのですが、現場で石橋さんにスタバを奢ってもらったことがありまして、その石橋さんが表紙の雑誌に自分の名前が載れて感無量です
— 川鍋徹 (@kawanabetoru) 2017年1月9日
補記
ところで掲載された発言は以下のようになっています。
「今日のテクノロジーは先鋭化し、問題解決のための技術の集合になっている。テクノロジーで新たな体験を生むには、テクノロジーを新たな視点から捉え直し、既存の利用方法とは異なる手法を用いることが不可欠」
記事での流れとしては今回のウムガラスによるウィンドウディスプレイの企画に関わった結果コメントしているように見えますが、記事中にもあるように企画はデザイナーの森永さんと内装をされた鈴木さんでして、僕はハードを作るのみでした。記事の流れ的にまとめのようなコメントになっていてちょっと恐縮な感じがあります。
このコメントは、一般的に技術を使って他とは違う新しい体験を生むにはどうすればいいか、という問いに対しての答えとして出てきたものです。短い文章でちょっと意味が詰まっているので解説すると「今日のテクノロジーは先鋭化し、問題解決のための技術の集合になっている」というのは、要はソリューションとしての技術になっているという意味です。「顧客が欲しいのはドリルではなく穴である」というやつですね。ドリルが技術、穴がソリューションです。ドリルで穴を開けるのは当たり前なので、ドリルの熱で樹脂を穴をあけつつ変形させるとかドリルにベルトコンベアの軸になるようなアタッチメントをつけてモバイルベルトコンベアを作るとか考えると面白くないですか?という意図でのコメントでした。
というわけで、新しい体験を作りたい、とか、変なテクノロジー、普通のテクノロジーを作ってしまったけどどうしようかな?とかと思ってる方はご連絡くださいませ〜。